貧乏な小澤司が貧困を考える

身近な「暮らし」「労働」「教育」などの困ったことを、数学の力で手助けする、みたいな。ゲームコラムもあるよ

「花粉を水に変えるマスク」の実験結果雑誌、数年前には福島関連のトンデモ発表を掲載していた

「花粉を水に変えるマスク」の研究結果雑誌、数年前には福島関連のトンデモ発表を掲載していた

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ここ最近話題になっている「花粉を水に変える」ことをうたったマスク。歌舞伎役者・市川海老蔵氏によるCMも良く見掛けるものですが、この商品の効能に対し、各所から疑問の声が出ています。

 

 

 

・Togetterにおけるまとめ

togetter.com

 

 

美容整形などを行うクリニック「五本木クリニック」の桑満院長がブログで述べるところでは、確かにマスクが謳うような効果を示す論文は存在し、実際に光触媒物質シートを含んだコヨリを鼻に詰めることで、12人中11人において花粉症の諸症状を軽減することが見られたそう。

ただし比較実験としてアンダーコントロールが十分でなく、適切な実験であるとは言えないとしています。

 

 

・掲載雑誌に対しても疑問の声が寄せられる

上記の実験結果については、掲載した雑誌「社会医学研究」についても疑問の声が寄せられました。そもそもこの雑誌、政治色が強く科学的公平性の観点においては疑問が残る「研究結果」が掲載されることが度々ある点が指摘されています。

2014年にはとある医師の方が統計的解析ではなく「医師としての個人的な実感から」福島での子供の内部被ばくの影響を発表(個人の実感はもちろん重要だが、しかしそれを科学的研究結果として発表するのは無理がある。個人の実感とは時として歪んでいることが多いため)、それが神戸新聞にて掲載されたため各所から批判を呼んだ過去があります。

ただし学会発表とは通常、査読がなく言わばなんでも言いたい放題なものなので、トンデモ発表の存在が必ずしもその学会のトンデモ性に即つながるものではありません

 

 

 

 

 

・2014年の神戸新聞の報道

 東日本大震災による原発事故の後、福島県では、子どもを中心に鼻血が出る症状が相次いだ。漫画「美味(おい)しんぼ」で登場人物が鼻血を流す場面が「風評被害を招く」などと批判されたが、実際に放射性物質が結合した金属粒子が鼻の粘膜に付着し、内部被ばくを起こした可能性があることを、東神戸診療所(神戸市中央区)の郷地(ごうち)秀夫所長が12日に名古屋市で開かれた日本社会医学会で発表した。(三上喜美男)

郷地所長は神戸大学医学部卒業。兵庫県内で約35年間、被爆者の治療を続け、福島などから避難している被災者の診断や健康相談にも当たっている。

郷地所長によると、福島からの避難者の2人に1人ほどが家族などの鼻血を体験している。突然出血し、普段あまり鼻血を出さなかった子どもが多いのが特徴。避難後はほとんどの症状が治まっているという。